中国の不動産と戸籍(戸口)

不動産

今回は中国の不動産についてです。

中国では不動産取引がとても盛んです。人口が多いこともありますし、投機目的の取引も盛んです。また、今の中国では結婚する際に、男性が不動産を持っていることを条件とされることも多く、その為親や親族からの援助で買うということもあります。贈与税や相続税などの税制度も日本とは違います。

もちろん、広い中国ですので、大都市と地方ではかなり状況が違います。この写真を撮った北京の東城区(故宮などがある中心部エリア)は中国で一番地価が高い北京でも特に高いエリアです。

投機も、単に転売して差額を稼ぐというだけでなく、賃貸物件として貸し出して賃料収入を得ている人も多いです。不動産を持ってる人はいくつも所有し、賃料から利益を得ています。

不動産賃貸に関して、日本のように借主が保護されておらず、大家の立場が借主より強いようです。ある日突然大家から賃貸物件から退去するように言われ(理由は息子家族が子供の通学のため住む必要が出てきたなど)、借主は退去せざるを得ないという話をよく聞きます。「没办法(しょうがない)」という感じで次を探します。こういう事情もあり、自分の不動産を持ってないと大変であるということも不動産の重要性を高めていると思います。逆に不動産があれば大家となるリスクは日本ほどないように思います。

このような事情もあって、不動産は中国人の意識の中でかなり大事な財産として扱われています。

画像は大手不動産会社のホームページの新築物件のスクリーンショットです。金額は一㎡当たりの金額での記載してあることが多いです。また中国の新築物件(マンションがほとんどです)は内装がされていない状態で引き渡され、内装は買主が手配し行います。マイホームを買うのも大仕事です。

これは北京の繁華街で見かけた不動産広告です。「包落户」というのは不動産を買うことでその土地の戸籍(戸口)が得られる物件ということです。この写真は天津の戸籍です。中国の戸籍は日本とはかなりちがっていますが、これについては次回書きたいと思います。

 

 

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