中国出張 中日民商法研究会への参加 その1

不動産

この度、中国の山西省太原で中日民商法研究会に参加してきました。所属する日本司法書士連合会の国際室の事業として派遣されました。初めての学会への参加で、要領が分からず行くまでは緊張していましたが、日中双方の民商法について理解が深まり、また日中双方の方々との素敵な新しい出会いもあり、大変有意義な出張となりました。

学会の会場にこのようなサインを掲示していただき、熱烈歓迎していただきました。学会会場です。

太原まで、最寄りの広島空港から中国東方航空で上海まで行き、中国国内線に乗り換えていきました。久々の中国東方航空です。上海拠点で、便数も多く、なかなか便利です。

上海浦東空港のサテライトターミナル。コロナ前はなかったと思います。新しくてとてもきれいです。おしゃれなお店もたくさんありました。

ホテルのロビーに受付が設置されていました。宿泊ホテルと会場は同じ山西賓館でした。以前は政府の高官しか利用できなかった場所だそうです。廊下も広々、素敵なデザインでピカピカでした。 会場は会議場で、こちらも立派で広々としています。 席には名札や飲み物が準備されていました。中国茶があったのは、お茶好きとしてとてもうれしいです。同時通訳用のヘッドフォンも。

中国はこういう会場がたくさんありますが、どこも広々として快適です。

実務書の販売もありました。

この法律集を買おうとしたら、これは展示で販売はオンラインということでした。日本に戻るのに間に合わず残念、と思っていましたら、なんとくださるとのこと!ありがたく頂戴し、書店の方と微信の連絡先を交換しました。これから書籍の購入でお世話になるかもしれません。これは薄い紙を使用しているので持ち歩いても重くないです。出版社は台湾の会社のようです。

資料も準備されていました。日本語で提出した論文を中国で中国語に翻訳してくださっています。中国語の勉強にもなります。

お茶休憩には、このようなお菓子が会場の外に準備されていました。素晴らしいです!見た目も美しいですし、お味も良かったです。中国はこういうところがほんとうにすごいですね。食について世界一だと思っています。気配りも。

ちょうど中秋節で、このような表示があちこちにありました。連休でもあり、にぎやかです。

ホテルのロビー、ゆったりして通るたびに優雅な気分になりました。

朝食と昼食はこちらのビュッフェで。麺など、その場で作ってくれます。熱々でおいしいです。

クッションが司法書士の徽章と同じ、桐のマークでした。

夜は宴会で交流を深めました。山西省は中国随一の麺どころなのですが、麺のショーもありました。いろんな種類の麺があり、日本でおなじみのラーメン拉麵、これはたねを引っ張って作りますが、他にも刀削麺やいろんな製法があります。学会は二日間にわたって行われ、1日目は参加者による研究の発表報告、2日目は研究テーマについての討論会が開催され、熱い議論が交わされました。私は、日本の不動産登記法改正について、主に相続登記義務化、4月からの新登記事項と所有権登記名義人名義変更登記の改正点についてお話しさせていただきました。

中国の学者さんたち、日本に留学して学位を取得された方が多く、皆さん日本語が大変お上手でした。私も、中国語は、初日は挨拶のみ、2日目は討論させていただきましたが、まだまだうまく表現できないことも多く、中国の皆さんに負けないよう、引き続き精進していきたいと思いました。

中国語が話せると、現地の方との距離もぐっと縮まりますし、なにより中国語の世界では便利なことも多く、勉強はなかなか大変でしたが、やっていて本当に良かったと思いました。

そして、日中双方の民商法について、より理解を深めるべきである、とあらためて実感しました。私は実務家で学者ではありませんが、やはり根拠となる法律の理論的な理解は司法書士業務においても不可欠です。目の前の仕事をこなすので日々精いっぱいではありますが、なんとか時間を見つけて、勉強も続けていきたいと考えています。

ホテルの敷地と晋祠前の公園がつながっていて、朝、会議の前に散歩してきました。晋祠は時間がなく残念ながら見学できませんでした。

こういう左右対称のつくりは、中国っぽいというか大陸的だなと思います。 ホテルの広大な敷地をこのミニバスが運行していて、載せていってもらいました。

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