明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
コロナウィルスの感染者はとどまることを知らず増え続けていますが、コロナとは共存していく世界になるのでしょうか。まだ先が見えませんが、平和な世の中であってほしいと思います。
初詣にいっておみくじを引いたら大吉がでました。幸先の良いスタートとなりました。良い一年となりますように。
この年末年始は遠出をせず、ほぼ家にいましたので、久しぶりにアマゾンプライムで映画をみました。「わたしは、ダニエル・ブレイク」というイギリス(フランス合作)映画です。カンヌ映画祭でパルムドールを取った作品らしいです。ケン・ローンチ監督は社会派で有名ですが、本作品も、この職業柄、社会保障や役所の対応について考えさせられる映画でした。説教じみたものではなく、淡々と市民の生活や絆をもとに描かれていて、そこがまたリアリティがあり、引き込まれながらみました。
役所というのは、日本もイギリスも似た感じだと思いました。司法書士をやっていますと、法務局のみならず、裁判所や、地方自治体の役所にも足を運び、やり取りをすることが多いのですが、そこでいろんな光景を目にします。この映画の場面はいろんなことを思い出しました。
イギリスは高福祉ですが、貧富の差も日本以上で、物価も高いので、生活は大変だろうと思います。社会保障も世界では充実している国なのでしょうが、もちろん限度もあります。作中に、保障申請は手書きの用紙でなく、インターネットを通じてのみ、という場面があり、パソコンに不慣れな主人公は手間取ってしまいます。この辺も、デジタル化が進む日本でも、考えなくてはいけない問題だと思います。もちろん便利になるのはいいことですが、その制度から抜け落ちる人がいては福祉と言えないはずです。効率化とうまく両立してほしいと思います。
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